感染対策セミナー
- 2022.08.29
- #日常ブログ
8月25日 18時から20時まで、国際医療財団主催による新型コロナウイルス感染症のための感染対策セミナーをWEBで受講いたしました。
テレビでお馴染みの東北大学大学院教授 小坂健先生をはじめとして4名の先生方の講演を拝見させていただきました。
それぞれの先生特有の分野からの発表で、我々一般歯科医の日々の臨床に役立つ有意義な講演でした。
高橋哲先生には「口腔 顎顔面領域におけるCOVID-19の感染対策」と言うことで、歯科治療の前のうがいの必要性やエアロゾルを防ぐためのサーキュレーターの使用や口腔外バキュームの必要性についての講演を。
阪井丘芳先生は「口腔からの感染メカニズムと感染対策について」という演題で発表を。
COVID-19のウイルスが主に唾液腺の上皮細胞に集中することから口腔衛生の重要性について説明。
菌やウイルスを不活化するためにMA-T(要時生成型亜塩素酸イオン水溶液)の使用を推奨。除菌効果も高く、無臭で安全性も高いとのこと。
瀬島俊介先生は「洗口液の効果と新型コロナウイルス感染症の予防」と言う演題で発表。
ポピドンヨードやクロルヘキシジンまたはMA-Tなど各種洗口剤の成分や新型コロナウイルスに対する効果などを紹介いただきました。
またクロルヘキシジンによるうがいによって、唾液中のウイルスがおよそ2時間抑制されるという効果も認められるとのこと。
最後に小坂健先生には「COVID-19への対応 感染拡大への有効な対策と展望について」とした演題で発表。
コロナウイルスの特性の変化や対応策の変換。あるいは重症化における様々な因子について説明。
また飛沫感染を防ぐためのエアロゾル対策や換気方法。マスクの種類による感染リスクの違い。
さらには新型コロナ感染後の後遺症について詳しく述べていただきました。
そして最も感染リスクが高いと言われる上咽頭部に対して、同部位をこすって刺激する上咽頭擦過療法(Bスポット療法)についても紹介。
その他国内外の様々な取り組みについてご説明いただきました。
以上本セミナーにおいては貴重な情報も発表していただき、あっという間の2時間でした。
それぞれの先生方の講演を聞かせていただき、明日からの臨床に役立てたいと改めて感じると共に次回もまた開催されるようなら是非受講させていただきたいと思いました。
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